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プロバイオティクスは気分や不安感に影響を与える?研究11件からわかること

プロバイオティクス ・ probiotics ・ 最終更新:

hintl編集部 / こころ研究室

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結論から言うと?

75/100

確信度: 高

気分については、ヒトを対象とした研究で、良い方向の報告が複数あります。

hintl のエビデンススコアは75/100(研究6件、確信度高)。

スコアは公開研究の数・質・一貫性だけから機械的に算出しています。広告や報酬は算出に影響しません。算出方法・このスコアを埋め込む

どんな人が対象の研究?

これまでの研究は、主に次のような人を対象にしています。

  • 不安に関連する研究参加者
  • 不安症状の緩和に関するRCTに参加した被験者
  • テスト不安を抱える大学生
  • バドミントン競技者 (大学生)

読むときに気をつけることは?

  • テーマによって研究結果が分かれているものがあります。
  • サプリメントは医薬品ではありません。持病のある方・妊娠中の方・服用中の薬がある方は、医師や薬剤師にご相談ください。
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この記事の要点

  • プロバイオティクス(乳酸菌などの善玉菌)の摂取が、気分に良い影響を与えるという研究が報告されています。
  • 不安感についても、良い影響を示す研究が複数あります。
  • エビデンススコアは気分で75(信頼性高い)、不安感で60(信頼性中程度)です。

プロバイオティクスの摂取が、気分に良い影響を与えるという研究が報告されています。

研究の対象者には、健康な高齢者や閉経後の女性だけでなく、気分の落ち込みを抱える方、抗うつ薬を服用中の方も含まれています。たとえば、気分の落ち込みを抱える成人71名を対象にした(参加者をランダムに分けて効果を比べる、信頼性の高い研究方法)では、プロバイオティクスを摂取したグループで、気分の落ち込みにつながりやすい思考のクセ(認知的反応性)に関する指標が、(偽薬)グループより大きく下がったという報告があります。

抗うつ薬を服用中の方50名を対象にした別の試験でも、プロバイオティクスを8週間摂取したグループのほうが、気分に関する評価尺度のスコアがより下がったという結果が示されています。また、腸に不調を抱える方110名を対象にした試験でも、気分に関する評価の数値が、摂取開始時と比べて大きく下がったという報告があります(この試験ではプラセボ群でも数値の低下が見られており、両群の差については本文では明言されていません)。

健康な高齢者63名を対象にした試験では、気分に関する評価に加えて、思考の切り替えのしやすさにも良い変化が見られたという結果が出ています。

プロバイオティクスの摂取が、不安感に良い影響を与えるという研究も報告されています。

参加者4,295名を対象にした大規模な(複数の研究結果をまとめて分析する手法)や、1,551名を対象にした別のメタ分析では、不安に関する評価について良い方向の結果が多く報告されています。ただし、後者のメタ分析では、研究によって結果にばらつきがあり、はっきりとした差とまでは言えないという評価も一部含まれています。

テスト前の緊張を抱える大学生60名を対象にした試験や、バドミントン選手30名を対象にした試験でも、不安に関する評価の数値がプラセボと比べて下がったという報告があります。

気分についてのエビデンススコアは75(信頼性: 高い)、不安感については60(信頼性: 中程度)です。

気分に関する研究は6件あり、ランダム化比較試験が中心です。対象者の年齢や健康状態はさまざまで、気分の落ち込みを抱える方を対象にした研究も含まれています。

不安感に関する研究は5件あり、大規模なメタ分析から少人数のランダム化比較試験まで幅があります。研究間で結果の大きさにばらつきがあるため、気分の研究と比べると、評価はやや慎重になります。

いずれの研究も、菌株や摂取量、摂取期間が異なります。すべての人に同じ変化が起きるとは限らない点に注意してください。

どのような人を対象にした研究ですか?

健康な方や高齢者、運動選手のほか、気分の落ち込みを抱える方、抗うつ薬を服用中の方、腸に不調を抱える方なども研究対象に含まれています。

どのくらいの期間、摂取した研究が多いですか?

3週間から12週間程度、継続して摂取した研究が多く報告されています。

不安感と気分、どちらの方が研究の信頼性が高いですか?

気分(エビデンススコア75・信頼性高い)の方が、不安感(エビデンススコア60・信頼性中程度)よりも、現時点では研究間の結果が揃っています。

プロバイオティクスは、気分・不安感のいずれについても、良い影響を示す研究が複数報告されています。研究対象には健康な方だけでなく、気分の落ち込みを抱える方も含まれており、幅広い対象での報告がある点が特徴です。ただし、菌株や摂取量は研究ごとに異なるため、どの製品にも同じ結果が当てはまるとは限りません。

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参考文献

このページの評価は、以下の査読付き研究にもとづいています(10件)。各リンクは一次情報(PubMed / DOI)に直接つながります。

  1. The Effect of Prebiotics and Probiotics on Levels of Depression, Anxiety, and Cognitive Function: A Meta-Analysis of Randomized Clinical Trials. — Brain and behavior, 2025
  2. A randomized, double-blinded, placebo-controlled clinical trial on Lactobacillus-containing cultured milk drink as adjuvant therapy for depression in irritable bowel syndrome. — Scientific reports, 2024
  3. Psychobiotic Lactobacillus plantarum JYLP-326 relieves anxiety, depression, and insomnia symptoms in test anxious college via modulating the gut microbiota and its metabolism. — Frontiers in immunology, 2023
  4. Acceptability, Tolerability, and Estimates of Putative Treatment Effects of Probiotics as Adjunctive Treatment in Patients With Depression: A Randomized Clinical Trial. — JAMA psychiatry, 2023
  5. The effect of probiotics on mood and sleep quality in postmenopausal women: A triple-blind randomized controlled trial. — Clinical nutrition ESPEN, 2022
  6. A systematic review of the effects of probiotics on depression and anxiety: an alternative therapy? — Ciencia & saude coletiva, 2021
  7. Effects of Probiotics on Anxiety, Stress, Mood and Fitness of Badminton Players. — Nutrients, 2021
  8. Probiotic Supplementation Improves Cognitive Function and Mood with Changes in Gut Microbiota in Community-Dwelling Older Adults: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled, Multicenter Trial. — The journals of gerontology. Series A, Biological sciences and medical sciences, 2021
  9. Gut feelings: A randomised, triple-blind, placebo-controlled trial of probiotics for depressive symptoms. — Journal of affective disorders, 2019
  10. Efficacy of probiotics on anxiety-A meta-analysis of randomized controlled trials. — Depression and anxiety, 2018

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プロバイオティクスは不安感にどう影響する?

有望研究間で結果にばらつきあり

60/100

確信度: 中

要点で見る

プロバイオティクスは不安感に良い影響があるという研究が報告されています(研究5件、信頼性は中程度)。

  • ヒトを対象とした研究 5件(参加者数が記録された4件で合計 5,936人/レビュー・メタ分析など1件は個別の対象人数を集計していません)
  • 対象: 不安に関連する研究参加者、不安症状の緩和に関するRCTに参加した被験者 など
  • 研究間で結果にばらつきがあります
研究数
5件
RCT
2件
参加者合計
5,936人
スコア 60 の内訳を見る
研究デザイン基礎点
メタ分析・系統的レビューあり
+40/40
RCT加点
RCT 2件
+10/15
研究数加点
研究5件
+10/10
参加者数加点
合計5,936人
+20/20
一貫性加点
結果が一致していない
0/10
矛盾ペナルティ
ヒト研究で『効果あり』と『効果なし・害』が混在
-20/20

算出方法の詳細

研究一覧(5件)を見る

プロバイオティクスは気分にどう影響する?

有望

75/100

確信度: 高

要点で見る

プロバイオティクスは気分に良い影響があるという研究が報告されています(研究6件、信頼性は高い)。

  • ヒトを対象とした研究 6件(参加者合計 420人)
  • 対象: テスト不安を抱える大学生、抑うつ傾向のある過敏性腸症候群(IBS)患者 など
  • 研究間で結果の方向はおおむね一致しています
研究数
6件
RCT
6件
参加者合計
420人
スコア 75 の内訳を見る
研究デザイン基礎点
RCTあり
+30/40
RCT加点
RCT 6件
+15/15
研究数加点
研究6件
+10/10
参加者数加点
合計420人
+10/20
一貫性加点
ヒト研究の結果が一致
+10/10

算出方法の詳細

研究一覧(6件)を見る

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公開されている研究を継続的にチェックし、専門用語をかみ砕いて読みやすい形に整理しています。「効果がある」という断定ではなく、研究の傾向として届けるのが方針です。

本記事は公開研究をもとに編集システムが作成し、編集責任者(平田拓也・合同会社AJARA代表)が管理しています。

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