この記事の要点
- ストレスに対して良い影響を与えるという報告があります。
- エビデンススコアは88で、信頼性は高いとされています。
- 日々のストレスや不安を感じている人に関係する情報です。
アシュワガンダとは、植物の根や葉から抽出される成分です。
一般的には、ストレスの管理などの文脈で摂取されることがあります。
研究の結果として、アシュワガンダの摂取がストレスに対して良い影響を与える可能性が示唆されています。4件の研究に基づくと、その信頼性は高いと報告されています。
一つの大きな研究では、(複数の研究結果をまとめて解析し、全体の傾向を探る手法)という方法で、たくさんのデータが確認されました。この分析には1002名もの参加者が含まれており、25歳から48歳の人々を対象としています。つまり、多くの人のデータを統合して調べた結果、ストレスや不安の管理において有益な効果があることが示されています。
また、系統的レビュー(特定のテーマについて、過去の信頼できる研究を集めてまとめる手法)という形でも報告が残っています。これによると、動物やヒトを対象とした調査において、抗ストレス作用や抗不安作用といった働きがあることが指摘されていました。つまり、ストレスだけでなく不安にも関わる性質を持っている可能性があるという見解です。
アシュワガンダの影響を詳しく調べるために、いくつかの研究では(参加者をランダムに分けて効果を比べる、信頼性の高い研究方法)が行われています。つまり、偶然による偏りが出ないように工夫された実験です。
例えば、慢性的なストレスを感じている64名が参加した小規模な研究があります。この研究では、(有効成分を含まない偽薬のこと)を用いた比較が行われました。具体的には、300mgの抽出物を1日2回、60日間継続して摂取する形で検証されています。その結果、ストレスを評価するためのさまざまな指標において、スコアが減少したという報告がありました。
また、50名が参加した別の研究でも同様のプロセスで調査が行われています。こちらの対象者は、軽度から中等度のストレスや不安を感じている健康な成人の方々です。この研究も60日間の継続を条件としており、多くの参加者が摂取を進めた結果、いくつかの数値に変化が見られました。
研究では、心身の状態を測るためにさまざまな指標が用いられています。50名が参加した小規模な研究では、PSS(ストレスを感じている度合いを測る尺度)などのスコアに改善が見られたことが示されています。 つまり、主観的なストレス感や不安の度合いに変化があったというデータです。
あわせて、GAD-7(不安の程度を評価するための質問票のひとつ)という指標や、QOL(生活の質、つまり日々の暮らしの充実度のこと)についても研究が行われました。これらにおいても、プラセボを摂取したグループと比較して、数値に改善が見られたという結果が報告されています。
ただ、これらの結果はあくまでも特定の条件下で行われたものです。人数が数十人規模の研究もあり、すべての人に対して同じように作用するかどうかについては、まだ検討の余地があるといえます。
| 研究 | デザイン | 対象者数 | 期間 | 主な結果 |
|---|---|---|---|---|
| Indian journal of psychological medicine(2012・PMID:23439798) | ランダム化比較試験(RCT) | 64名 | 60日間 | 良い影響が報告された |
| Current neuropharmacology(2021・PMID:34254920) | システマティック・レビュー | 不明 | 不明 | 良い影響が報告された |
| Medicine(2023・PMID:37832082) | ランダム化比較試験(RCT) | 50名 | 60日間 | 良い影響が報告された |
| Phytotherapy research : PTR(2022・PMID:36017529) | メタ分析 | 1002名 | 不明 | 良い影響が報告された |
どんな人を対象にした研究?
研究の対象には、25-48歳の参加者1002名、慢性的なストレスを抱える成人64名、および軽度から中等度のストレス・不安症状がある健康な成人50名が含まれています。
これらの研究は、特定の年齢層や、何らかのストレスに関連する状態にある人々を対象として行われています。
注意点・限界
今回の情報は4件の研究に基づいています。
研究のデザインには、ランダム化比較試験(RCT)のほかに、系統的レビューやメタ分析が含まれています。
また、動物を用いた研究の結果も報告されているため、ヒトへの影響を検討する際には、その段階の違いを考慮する必要があります。
アシュワガンダはストレスに対してどのような影響があると考えられていますか?
アシュワガンダはストレスに良い影響があるという研究が報告されています。この点に関して、研究4件に基づいた高い信頼性が示されています。
アシュワガンダを摂取した期間はどの程度ですか?
研究では、60日間継続して摂取する事例があります。摂取期間は60日間です。
アシュワガンダの研究にはどのような年齢層が含まれますか?
25-48歳の参加者を対象とした研究報告があります。対象者は1002名です。
アシュワガンダはストレスや不安に関連して、良い影響を与える可能性があるという研究が複数あります。エビデンススコアは88と高く、信頼性は高い部類に入るとされています。ただし、今回挙げたのは4件の研究に基づくものであり、すべての人に当てはまるわけではない点には注意が必要です。
自分自身の心の状態を把握するために、セルフチェック診断も活用してみてください。
