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L-チロシンはストレスやメンタルに影響する?研究4件からわかること?

L-チロシン ・ L-tyrosine ・ 最終更新:

hintl編集部 / こころ研究室

メンタルジャンル担当・研究整理

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結論から言うと?

43/100

確信度: 低

ストレスについては、良い方向の報告はありますが、ヒトへの根拠はまだ限定的です。

hintl のエビデンススコアは43/100(研究4件、確信度低)。

スコアは公開研究の数・質・一貫性だけから機械的に算出しています。広告や報酬は算出に影響しません。算出方法・このスコアを埋め込む

どんな人が対象の研究?

これまでの研究は、主に次のような人を対象にしています。

  • 健康な男女の軍人
  • 健康な成人
  • 21歳前後の男女

読むときに気をつけることは?

  • 研究の数や質はまだ限られており、結果は確定的ではありません。
  • テーマによって研究結果が分かれているものがあります。
  • サプリメントは医薬品ではありません。持病のある方・妊娠中の方・服用中の薬がある方は、医師や薬剤師にご相談ください。

この記事の要点

  • L-チロシンは、ストレス下での認知的な働きに影響を与える可能性があることが示唆されています。
  • エビデンススコアは43であり、信頼性は低い(low)と報告されています。
  • ストレス状況下でのパフォーマンス維持に関心がある人に、研究結果が示されています。

L-チロシンは、私たちの脳内で働く物質の材料の一つです。

専門的には、カテコールアミン(ドーパミンなどの神経伝達物質の総称)の原料となるアミノ酸の一種とされています。

つまり、神経伝達物質を作るための大切な材料といえます。

L-チロシンは、ストレスがかかっている状況で、認知パフォーマンスを助ける可能性があるという報告があります。

認知パフォーマンスとは、思考や記憶、注意などの脳の働きを指します。

具体的には、情報の処理や記憶の維持についての研究が行われています。

(複数の研究結果を収集し、まとめて分析する手法)によると、過酷な天候や認知的な負荷がある状況下で、ワーキングメモリ(情報を一時的に保持して、作業に活用する脳の働き)や情報処理(目や耳から入った情報を脳で整理すること)の低下を防ぐことが示唆されています。

つまり、難しい作業が続く場面で、頭の働きを維持する助けになるかもしれません。

また、短期間のストレスや、認知的な要求(情報を処理するための脳の負荷)がある状況において、パフォーマンスを高める可能性があるというレビュー報告も存在します。

感情の変化については、研究によって結果が分かれています。

ストレスを感じる状況下において、怒りが増加するという報告が1件あります。

この研究は、健康な男女78名が参加した(参加者をランダムに分けて効果を比べる、信頼性の高い研究方法)によるものです。

ANOVA(分散分析(複数のグループ間の平均値に違いがあるかを調べる統計手法))を用いた結果、特定の条件において相互作用(複数の要因が組み合わさって起こる影響のこと)が認められたとされています。

一方で、ストレスの度合いを示す指標に対しては、摂取しても影響が見られなかったという研究もあります。

21歳前後の男女80名が参加した研究では、L-チロシンを2000mg摂取しても、ストレスマーカー(身体的なストレスの度合いを示す数値)に変化は認められませんでした。

このように、状況によって結果が異なる場合があるといえます。

研究によって、使われている条件は異なります。

ある研究では、体重1kgあたり300mgを2回に分けて投与する条件が用いられています。

一方で、2000mgを摂取する条件の研究も存在します。

今回の調査対象となった4件の研究には、研究が行われた期間についての記載はありませんでした。

また、研究の対象は、健康な成人や21歳前後の男女、さらには軍人の78名など、様々なグループで調べられています。

研究の対象や条件によって結果が変わる可能性があるため、自分に合うかどうかは、効果が出ない人もいます。

ストレスがある時にL-チロシンを飲むとどうなりますか?

研究によって結果が異なります。認知的な作業が必要なストレス下では、情報の処理能力の低下を助ける可能性があるという報告がありますが、ストレスマーカー(身体的なストレスの度合いを示す数値)には影響しないという報告もあります。

感情に影響を与えることはありますか?

ストレスを感じる状況において、怒りが増加したという研究報告があります。ただし、それ以外の感情や指標には影響がなかったという報告も含まれています。

どのような人が対象の研究ですか?

健康な成人や、21歳前後の男女、さらには軍人を対象とした研究が報告されています。

L-チロシンは、ストレス下での認知的な働きをサポートする可能性があるものの、研究結果にはばらつきがあります。

今回の調査対象となった4件の研究におけるエビデンススコアは43であり、信頼性は低い(low)とされています。

研究の結果が分かれているため、慎重に捉える必要があります。

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参考文献

このページの評価は、以下の査読付き研究にもとづいています(4件)。各リンクは一次情報(PubMed / DOI)に直接つながります。

  1. Impact of L-theanine and L-tyrosine on markers of stress and cognitive performance in response to a virtual reality based active shooter training drill. — Stress (Amsterdam, Netherlands), 2024
  2. The catecholamine neurotransmitter precursor tyrosine increases anger during exposure to severe psychological stress. — Psychopharmacology, 2015
  3. Effect of tyrosine supplementation on clinical and healthy populations under stress or cognitive demands--A review. — Journal of psychiatric research, 2015
  4. Behavioral and cognitive effects of tyrosine intake in healthy human adults. — Pharmacology, biochemistry, and behavior, 2015

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L-チロシンはストレスにどう影響する?

報告はあるが根拠は限定的研究間で結果にばらつきあり

43/100

確信度: 低

要点で見る

L-チロシンはストレスに良い影響があるという研究が報告されています(研究4件、信頼性は限定的)。

  • ヒトを対象とした研究 3件(参加者数が記録された2件で合計 158人/レビュー・メタ分析など1件は個別の対象人数を集計していません)
  • 対象: 健康な男女の軍人、健康な成人 など
  • 研究間で結果にばらつきがあります
  • 分かっていないこと: 観察期間の長い研究がまだ少ない
研究数
4件
RCT
2件
参加者合計
158人
スコア 43 の内訳を見る
研究デザイン基礎点
メタ分析・系統的レビューあり
+40/40
RCT加点
RCT 2件
+10/15
研究数加点
研究4件
+8/10
参加者数加点
合計158人
+5/20
一貫性加点
結果が一致していない
0/10
矛盾ペナルティ
ヒト研究で『効果あり』と『効果なし・害』が混在
-20/20

算出方法の詳細

研究一覧(4件)を見る

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公開されている研究を継続的にチェックし、専門用語をかみ砕いて読みやすい形に整理しています。「効果がある」という断定ではなく、研究の傾向として届けるのが方針です。

本記事は公開研究をもとに編集システムが作成し、編集責任者(平田拓也・合同会社AJARA代表)が管理しています。

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